ダイキン工業株式会社は、この度、全国の10代~80代の男女4,320人を対象に『第22回現代人の空気感調査』アンケートを実施しました。(2016年3月)
『現代人の空気感調査』は、“空気”に関する現代人の意識や課題を浮き彫りにすることで、日頃意識されにくい“空気”について、多くの方々に興味と関心を持っていただくことを目的として、2002年から実施しています。
近年、新型インフルエンザや花粉、PM2.5など、屋外の空気に関する課題が顕在化しています。また、住宅や空調機器の進化、人々の生活スタイルの変化によって、室内の空気環境にも変化が見られます。
そこで、22回目となる今回の調査では、14年前の2002年に実施した第1回の調査と比べて、人々の空気に対する意識がどのように変わったのかを調べました。
空気についてどの程度意識しているか??人々の空気に対する意識は14年前に比べると大幅に低下しています
日頃“空気”をどの程度意識しているのか聞いてみたところ、
「毎日意識している」10.9%
「よく意識することがある」19%
「たまに意識することがある」41.5%
「ほとんど意識していない」32.2%
となり、空気を意識している人の合計は67.8%となりました。
2002年の第1回調査結果の91.3%から14年間で23.5%も低下しており、空気を意識している人の割合が大幅に低くなったことが明らかになりました。
PM2.5や新型インフルエンザの流行など、たびたび空気に関する問題が話題になっていますが、人々の空気に対する意識は大きく低下しているという意外な結果となりました。エアコンや空気清浄機などの空調機器の普及や、クールビズやウォームビズなどの生活スタイルの変化によって快適さが増し、日常生活の中で空気が意識されにくくなってきたのでしょうか。
性別・世代別に見ると
男性64.6%
女性71.0%
空気を意識する人は女性の方が多く
10代では72.2%
20代では、71.1
30代では、68.6%
40代では66.2%
50代では64%
60歳以上では64.9%
と若い世代ほど空気を意識している結果になっております。
空気をもっとも意識するのは、「朝起きた時」
1日の中で“空気”を意識するのはどんな時か聞いたところ、
「朝起きた時」36.3%(2002年の第1回調査と同様に最も多い)
「通勤や通学時」22.2%
「仕事・勉強している時」10.5%の順になりました。
性別、年齢別で見ると
「朝起きた時」
男女共に年齢が高くなるほど多く回答しています。
男女とも10代は「朝起きた時」よりも「通勤や通学時」の方が多
男性30.0%
女性38.9%
と回答しており、通学時に意識している事がわかりました。
花粉シーズンを迎えた今が1年で最も空気を意識する季節!!
「空気を特に意識するのはどんな季節か」聞いたところ、
「季節の変わり目」26.9%
「花粉シーズン」22.2%
2つの回答が半数を占めました。
寒暖差が激しくなる「季節の変わり目」は空気を意識するタイミングのようです。また、4人に1人が発症しているとされる花粉症は今や国民病とも言われており、花粉が飛散する時期に空気への意識が高まるようです。
快適だと思う温度と湿度は「温度」19.6℃「湿度」44.9%」
「ここち地よい空気(体によい空気)を温度と湿度に例えると何℃・何%か」を聞いたところ、
全体の平均値は
「温度」19.6℃「湿度」44.9%
第1回の「温度」18.2℃、「湿度」42.1%と比べると、温度が1.4℃、湿度が2.8ポイント高い結果となりました。
温暖化とともに、人が心地よいと感じる温度も変わってきているのでしょうか
男性は「温度」19.4%・湿度」44.3%
女性は「温度」19.8℃・湿度」45.6%
男性より女性の方が温度、湿度ともに高めを好むことがわかりました。
女性の方が冷え性の人が多いこと、肌のケアのために加湿の意識が高いことなどが関係しているのかもしれません。
場所ごとの空気の感じ方の違い
新・空気の三大理想郷は 「日本アルプス」「屋久島」「富士山」
「国内で“心地よい空気(体によい空気)”が流れていると思う場所」を聞いたところ、
「日本アルプス」37%
「屋久島」33.7%
「富士山」26.8%
第1回調査では3番目だった「日本アルプス」が見事に最も多くの支持を得ました。
また、第1回調査で11番目だった「富士山」が一気に3番目に躍り出たのも特徴的です。
登山愛好家の若い女性を指す「山ガール」という言葉が生まれるなど登山ブームを迎えたことに加えて、2013年に「富士山」が世界遺産に登録されたことが、「富士山」躍進の要因になったようです。
年齢・性別で見ると60歳以上の男女はともに「上高地」が最も多いという結果となりました。様々な場所を訪れて空気を感じた結果、上高地の空気が最も心地よいと感じられたのでしょうか。
自分の町の“空気”はどんな空気だと感じますか。(四国地方)
澄んだ2002年17.6%➡2016年13・6%
やや澄んだ2002年55.6%➡2016年65・3%
やや濁る2002年24.1%➡2016年19.7%
濁る 2002年2.7%➡2016年1.4%
となり、四国地方は、空気を澄んでいると思っていらっしゃる方が多いようです。これからの新緑の時期、山や川で、リフレッシュしたいものですね!!